「 禾山笑 」 平櫛田中作
西山禾山老師
西山禾山老師
「 印破虛空千丈月 洗清天地一林霜 」
破庵主
逸話から興味を持ち、
伝記を探し、読み、その人物に惹かれる
部屋に遊びに来て頂き、講席を頂く
” まず1幅 ” 、 の1本
その後、
遺墨集、墨蹟展図録や、
古い書画屋の目録等から 印や筆跡を収集、目を肥やし
” 満足の1幅 ” との 御縁に備える
こちらは、
” まず1幅 ” の1本
折れ有る 廉価なウブ表装で
「 師云、印破虛空千丈月 洗清天地一林霜 」 (大蔵経からか。。)
禾山老師は愛媛県出身、八幡浜市にある妙心寺派の 名刹大法寺第十八世で、
八幡浜市の ” 千丈川 ” にも掛けたものかと想像したくなるところですが
その博学具合が うかがわれます
「破庵主」の落款が好い
この「 禾山笑 」を彫った平櫛田中は、
青年期に西山禾山老師と御縁があり、
その人間形成、作品に多大な影響を受ける
日課のように 書をたしなみ
禅僧にあらずして 1990年の「禅画報」には
書のみ の特集が組まれたほどの 能筆家であり、禅に親しんだ彫刻家であります
仙台にも大変ゆかりのある 芹沢銈介氏装丁が素敵な
「 鉄砲虫 百也一歳 平櫛田中その人の一生 」
百七歳で大往生した 田中 百一歳時の出版物
山形での収穫 2
最後の最後に、独りで入った古本屋で サイン入り桜井祐一作品集
映画「The Revenant」が始まった時期に、敵討の本が出たのも面白い
和綴「鉄舟居士の真面目」は、ナンと 100円、嬉しいやら悲しいやら、、
(桜井祐一氏は、平櫛田中に師事した 山形県米沢出身の彫刻家)