” 全我の魂白を没入す ”
現在では 仙台市民でも
小室達の名前を知る方は 10人に1人も居ないのではないでしょうか
土田刃物店での会話や、土田昇氏の著書「職人の近代」に名前を見た時は嬉しかったものです
彫刻家小室氏が 向う千年を見据え素材を吟味し
制作に三年を費やした大作伊達政宗騎馬像も
完成僅か9年後に戦時金属回収の先陣をきり撤去解体=大戦出陣
しかし実際には塩釜の回収金属集積所に 傷だらけで埋もれたまま終戦を迎え
戦後一市民(郷土史研究家)に鍋釜のスクラップと同じ値段で売り渡されます
疎開先の空襲で長女をも失った小室氏は、
現在の再建された2代目騎馬像を見ぬまま
大病を患い53歳の若さでこの世を去ってしましました
本年は殿の生誕450年として いたる処で特別展示等催されております
小室氏の日記や写真、新聞記事等の展示で
当時の情景や数奇なドラマに触れ、学ぶ事多くあると思います
当時の 殿騎馬像台座
現在
当時の新聞記事も 多数展示されており、
東京のアトリエから トラクターで仙台まで ” 凱旋 ” した様子などを 知る事が出来ます
小室達作 林子平像
槻木出身、旧制・白石中学校(現白石高校)卒業後、
東京美術学校(現・
東京芸術大学)
彫刻科塑造部に進学、同校を
首席で卒業
先日は日曜日にもかかわらず2時間のあいだ来訪者は私以外1人のみでした
もったいない
「伊達政宗騎馬像と小室達(とおる)展」 船岡、しばたの郷土館
10月15日まで
Tel 0224-55-0707 柴田町船岡西1丁目6-26
http://www.town.shibata.miyagi.jp/news/index.cfm/detail.73.33950.html
常設展示もあります
奉納額には、ノコの目立てや、かわいい構図の木挽き絵、
大工道具、農機具、鎧、昭和の生活道具等の展示有り