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 仙台 渡邊秀樹

 仙台住 渡邊秀樹ブログ

小室達作「楓・初音の像」白石市田村神社「甲冑堂」、「白石噺」の「孝子堂」へ






晴天、白石市へ


父親の仇討成就逸話が伝わる 少女二人の「孝子堂」と、


源義経 四天王の二人、佐藤嗣信・忠信兄弟、

その妻女、楓と初音(かえで・はつね)の像が収められている「甲冑堂」へ



















月岡芳年 「白石噺 敵討之図」、多くの浮世絵師がこの題材で作品を作っており、私が持つ中ではこの芳年が動きがあって特に気に入っている


現在最古の伝承記録は1723年の書物で、

1718年、伊達家重臣である白石・片倉家の剣術指南役が 農夫を無礼討ちで切り捨てると

その娘2人が お武家の家に奉公に出て密かに武術を習い

5年の修行の後、藩侯の面前で みごと親のあだ討を遂げ、家中の者の養女とむかえられた話



11歳と8歳で親を亡くした農家の姉妹

剣術指南役を相手の仇討は五年後で、16歳と13歳の時

もし事実とすれば奇跡的な事であり、それ故伝承されたものか


この仇討話は後に脚色され1780年頃から浄瑠璃、歌舞伎の題材として全国的に広まり

木版画でも歌川一門はじめ多くの浮世絵師が作品を残してますので

江戸後期から明治にかけ日本の中心では認知度が高かったと思われます、また、

蘇峰や晩翠の石碑文もありますから、戦前戦中にも ”孝子逸話”として知られたものと思います


現代において特に戦後生まれの方々となれば 宮城県民でも知る人は少ないでしょう


1723年最古の伝来本には「実否の義は存ぜず候」とあるため 要調査であります
























麓に晩翠の歌碑



















土井晩翠 歌碑



















徳富蘇峰書 「孝子堂」石柱



















「孝子堂」



















歌川国芳 「義経十九臣」。縁に痛みありますが これはアメリカで安く手に入れた物


佐藤嗣信・忠信兄弟は、現福島市飯坂地区生まれ、平安時代後期の武将


源義経の家臣と成り、四天王の内の二人に数えられたが二人とも戦場で落命

その死を惜しんだ義経の逸話も有名であります

(国芳木版でも、武蔵坊弁慶をはさみ左右の2人目に名前がある)



兄弟の死を悲しむ親のため、未亡人となった嗣信・忠信の妻女らが 亡き夫の鎧兜に身をつつみ

義父を励ました気丈の逸話が ここ白石に伝わっております








白石市 田村神社

ここの「甲冑堂」には、伊達政宗候騎馬像の制作者である彫刻家・小室達氏作の作品

佐藤嗣信・忠信の妻女、楓(かえで)、初音(はつね)甲冑姿等身大彩色木彫が安置されている





















「甲冑堂」







































木彫とは思えぬ見事な武具のディテール

小室氏みずから関東の深山へ入り、選定した大木から彫り出された一本づくり

彩色に苦労された小室氏は日本画家・岡田華郷の協力を得て完成されたとのこと

後ろの屏風が同日本画家・岡田華郷氏の作品


松尾芭蕉がこの「甲冑堂」を訪れ涙したといわれる楓(かえで)、初音(はつね)の像は

明治8年の火災で焼失してしまい、小室氏のこの作品は昭和14年から安置されているもの





















































白石市役所観光課の方のお口添えで 内覧を許していただき、さらに田村神社の奥様に

2時間以上にわたって 詳細なご説明を頂いた


心から ありがたいことでありました



















別棟には、小室氏の写真等と共に 木彫制作の為の石膏原型も保管されています



また神主宅の床の間には小さいサイズの同じ像も御座いましたので(多分ブロンズ)

こちらは政宗候騎馬像同様に 関係者・出資者に配られたものか



近年、ここ田村神社には松尾芭蕉関連の来訪者はみえても

この小室氏の作品と、楓・初音の逸事を求めて来る来訪者は非常に稀だということで


皆様も機会があればぜひ

















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プロフィール

HN:
渡邊秀樹
年齢:
54
性別:
男性
誕生日:
1966/01/16
自己紹介:
「活人剣」
松島瑞巌寺 松原盤龍老師 書

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