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二戸市立歴史民族資料館 相馬大作 下斗米大作、 久慈市 三船十段記念館

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二戸市立歴史民族資料館 相馬大作 下斗米大作、 久慈市 三船十段記念館

2012年 2月16日投稿



三船十段 胸像





三月までの 高速道路無料措置を利用し

日曜日、

二戸市立歴史民族資料館、久慈市立三船十段記念館へ 行って来た





その日は、最低気温 マイナス9度 という

2月の 極寒期ではあったが


”万年金欠”ゆえ、

無理矢理 ガソリン代を絞り出しても

高速無料の 今を逃しては 何時行けるか わからないので

決行





一日 3カ所を廻る タイトな スケジュールと


昼間にもかかわらず

高速封鎖のアクシデントもあり


かなり 足早な 資料収集行では あったが




盛岡 浅沼古書店の 御主人と


特に、二戸歴史民族資料館の職員の方には

新しい情報、多くの資料を頂くなど


懇切丁寧に 対応して頂き


密に詰まった


充実した 1日であった






































































今回、二戸歴史民族資料館には 30分しか 滞在できず

写真は、数年前の夏 訪館時に 撮ったもの





その時も、館長から

現在 入手困難な 相馬大作遺墨集の

全ページを コピーして頂いたり


大変熱心、温情の籠もった 対応をして頂き


相馬大作に関する 入手困難な刊行物などは

盛岡の OO古書店を 当たってみると良いでしょう等々

アドバイスを頂いていたので



午前中、盛岡の古書店を廻り、

二戸へ 向かう計画を 建てていたところ



正午近く、盛岡から高速に乗ってすぐ

二戸手前の 浄法寺インターまで 吹雪の為 高速封鎖となり

吹雪の 下道を通って 盛岡出から 2時間半後 二戸に到着



久慈市の 三船十段記念館は 4時30分閉館なので

3時までの ほんの30分しか 滞在できなかった



しかし、

編纂室、 奥 昭夫先生の

相馬大作 講話記録のコピーも 沢山頂戴し

又、

最近 新たな相馬大作に関する 資料が発見され

現在、解読中である等

日々、新事実の発見に 熱心に取り組んでおられる

二戸市史編纂室の方々の お話しを聞き


地元贔屓 の ひき倒しではなく

冷静、確実に 正確な史実を解明し

後世にに伝えようとする 二戸有志の熱意が 胸を打ち


発奮させられた





下斗米秀之進=相馬大作に 関しては

ウィキペディアの 調査記述が 若干甘く


私の認識や、

二戸市史編纂室 奥 昭夫先生の見解とも

ズレがあると思われ



私個人としては


未知の方々に その先入観を持たれる事を 善しとしない為

あえて リンクを張らずにおります


近い将来、平山行蔵先生と共に

相馬大作先生を

活字で 紹介したいと 努力しているので

ネットで 検索しないでおいて下さいませ












3時に 二戸を出発し、

久慈市 三船十段記念館へ 到着したのは


閉館30分前の 4時丁度




三船十段こと 三船久蔵先生は

不肖私が 空手道部の 指導員を嘱託されている

某県立高校に 柔道部を 創設した人物で



同校 柔道場には 大きな写真

空手道部の稽古場には、十段書 文武一道の 横額が掛けられており



人物については 色々な意見も御座いますが


学ぶところも多い 東北ゆかりの 先達であります




時代も近い為、

正確な記録、逸話等も比較的見付かりやすく

著書や対談録、映像等は 既に大分集まっており



今回は、

墨蹟の 落款、印影等の 収集を中心に 訪館



黒川紀章設計の 立派な建物ではあるが


事前に 仙台から伺う旨 連絡していたにも かかわらず


墨蹟中心の 地階展示室が 封鎖されているという

私の目的からは 致命的な事実を

到着してから 聞かされる 残念な訪館となり



二戸で ゆっくり時間を使えば良かった、、とは あとのマツリ



それが、

三船先生に対する 印象に

影響を及ぼす訳もないが




「 仙台から 御出ですか!

  三船先生の事なら 私に 何でも お尋ね下さい! 」



と、


  ドーンと胸を叩く、耳の潰れた 赤ら顔の 巨漢が居れば



訪館者も 増えるのではないかと。。




松島瑞巌寺 現住職 吉田老師の故郷でもあり

訪れてみたいと思っていた 土地だけに



「 嗚呼、せっかくの 記念館が もったいない。。 」


と思った  久慈市であった









 


 














三船久蔵 十段 紹介サイト




胸像は

記念館の エントランス・ホールに 展示されている物で

来館者が 一緒に記念写真を撮れる スポットに成っている





気品有り


素晴らしい作品だと思った





頬骨高く、面長な 三船十段



晩年の御写真は

青森生まれである 私の祖父に 似ており




笑顔の中にも

並々ならぬ

研究、努力に 裏打ちされた  自信と、


生来の 負けん気が  衰えず感じられ


観る度に、 私は 奥歯を 噛み締める





私の嗜好で

晩年の御写真を 2枚載せたので



胸像は、


いかにも 肉体美を誇張した作品と

思われる方も いらっしゃるかと思われるので



この胸像制作当時のエピソードと 写真を追加して 筆を置く








身長159cm、体重 55キロと

小柄な 三船十段であるが



体重 無差別の当時において

公式試合 無敗を誇っている



如何に 厳しい稽古、努力、研究を重ねたことか

想像に 難くない




昭和5年 47才 第一回全日本柔道選士権大会に出場

昭和9年 51才 天覧試合出場 と


まだまだ 現役で 試合をなさっていた

昭和8年



「 是非 先生の胸像を作りたいので 許可して下さい 」 と


青年彫刻家 五辻 勉が 三船十段宅を 訪れる



十段 50才




一旦は 断ったが、青年が あまりに熱心な為

家の中に入れ 話を聞くと



情熱的な目と、繊細な精神を持った 好青年であった為


好意を持った 十段は

こう問うた



「 君は 私をモデルに 胸像を作りたいと言うが

  君は、僕という人間を知っているか? 」




「 いいえ 知りません 」




「 知らないで どうして作れるか

  
  一目見た印象で 君達の技術ですれば

  私の外見など とらえるかもしれない

  しかしそれは 胸像ではなく 虚像ではないか


  つくる以上は 魂というものが 現れるようにしなければ

  真の彫刻とは いわん 」




「 その通りです 」




「 しからば君は 数ヶ月 私と 寝食を共にし

  三船という人間像を 探求しなければならない


  それでも 作るか 」




「 ええ 作ります! 」





それから 若い彫刻家は 数ヶ月の間

三船十段宅で 寝食を共にし

約 2年後 作品を完成させた



入賞確実という評判と共に 帝展に出品したが


目に 瞳を入れた為 規定により 入賞を逸した様である




眼光




寝食を共にした 彼は

瞳を入れずには おられなかったのだと 想像する




 




















昭和5年頃 十段 47才頃



雑誌の 肉体比較という企画


野球、ボクシング、柔道、相撲 選手の背中を撮ったもので、

柔道家代表として 三船十段 



体脂肪率の低さ、右肩、右上腕二頭筋の発達が顕著










24才頃の写真





筋力や、肉体美は

あくまで オマケで付いてくる物であって

私は 全く興味が無いのであるが



厳しい修練の結果であるとすれば

美しく 尊いものである





江戸~明治生まれの 武道家、武芸者の 修練は

凄まじいもので


紹介し出すと 切りが無いが



解釈の違い、誤解もあり

思想、人物となると

この 簡易なブログでは 伝えきれない

江戸末期 北海道を侵略してきた ロシアに対しての

北方防備を唱え、実践した


武芸十八般 平山行蔵の 免許皆伝

相馬大作の 強力無双な エピソードを1つ紹介すれば




身長 162cm足らずの 相馬大作は

二十六貫八百匁( 100.5Kg )の 石砲を (石で作った大砲)


自由に あやつり、腰だめにも 構えてみせた とある( 右脇に抱えて 撃つ姿勢 )



嗚呼、現代の我々

いかに 生ぬるい稽古をしているものか



発奮し


 心 身 共に 大いに 磨こうではありませんか









みがきなば 珠ともなれる ものなるを

おのれを石と なすぞ くやしき


山岡英子(山岡鉄舟妻)






2012年 2月16日投稿





































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プロフィール

HN:
渡邊秀樹
年齢:
58
性別:
男性
誕生日:
1966/01/16
自己紹介:
「活人剣」
松島瑞巌寺 松原盤龍老師 書

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