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 仙台 渡邊秀樹

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土田昇さん 「職人の近代ー道具鍛冶千代鶴是秀の変容」、数か月ぶりの骨董市

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土田昇さん 「職人の近代ー道具鍛冶千代鶴是秀の変容」、数か月ぶりの骨董市


 

土田昇さんの新刊 「 職人の近代ー道具鍛冶 千代鶴是秀の変容 」 




















数カ月ぶりに 東照宮の骨董市

全財産の2000円を握りしめ、冷やかし、気分転換の出陣でしたが



勝ち戦と成りました



















簡素で飾り気の無い紙箱、糊付けされた 「 雄勝硯 」ラベルの特徴で

雄勝町 遠藤家のモノと判ります



素朴で実直な 味のある彫り物

墨が付着した使用後未洗い状態の中硯は

贈答銘あり、使用済みの中古ですが

見た感じ、頂き物に敬意を表し1,2度使ってみた程度でしょう


箱、冊子付き、先代盛行さんの作品ですので

500円は 拾ったも同然

昼食を1度抜けば良いのであります





小硯2箱は、

初代盛行の刻銘のみ 冊子付き未使用デッドストック

言うことなし





資源が豊富で、日本の硯の9割を担った雄勝町は硯の町

沢山の職人さん、大きな組合組織が量産を続ける中



唯一、組合に加盟せず、量より良石、磨墨のための石質を追及し、

手作り手彫り、直接販売を続けている遠藤家



初代遠藤盛行氏は、山で硯用の石 玄昌石を採掘する仕事をしておりましたので

石の質や良石のとれる山、地層等を熟知しておりましたが



硯組合が、墨おりの良い 良質の固い石を顧みず、

墨はよく磨れないが、量産のため加工のスピード、

効率の良い柔らかい石を積極的に求める事に 業を煮やし


晩年ながら、採掘業をやめ、

良石のみを使い硯を作る 硯職人に転身した方であります





御存じ海に面した南三陸の雄勝町は、東日本大震災の甚大被災地


遠藤家も津波で流されてしまったため、

盛行氏収蔵の傑作、大作の多くは 太平洋の海底へと還り

出版物に多少の写真が残るだけとなってしまいました


既に亡くなられている盛行氏の作品を手に入れる機会は

内陸の収蔵者、使用者からの出物という事になり


今回の様な、箱付き未使用品は

骨董市の中でも 昭和の日用品の山の中に見出す希望が僅かにあるばかり


書家や画家の所蔵品からとなると、中古でも手が出ない値段に成りそうですから








 




昨日、25日は 運送の給料日でしたが



1月は、

たぶん生涯初めての インフルエンザに攻め入られ

11日間しか外で働けなかったので

今月 私が自由に使えるお金は五千円のみ



それを 給料翌日の今日、

土田昇さんの新刊 「 職人の近代ー道具鍛冶 千代鶴是秀の変容 」と、

数か月ぶりに 冷やかしで訪れてみた東照宮の骨董市

遠藤氏の硯で 使い切ってしまい


もう、あめ玉1つ 買えませんが



心は充実 満足であります



硯を出したアドレナリンで調子に乗り

姿が格好良い白磁の電球ソケットと、クジラの鋳物栓抜きも入手


ひで屋にも飾っておりましたが、

同様の口の造りで アルミ削り出しの1940年代 サメの栓抜きがありまして

栓抜き口のアイディアは どちらが先か判りませんが

鋳物の質等は 日本製のこのクジラ好い感じです


アルミと違い重み有り、好い質感 500円

「静美鋳」の印が箱うちに有る未使用品、1950~60年代といったところでしょうか




帰り道 ファミリーマートで プレミアムチキンを1つ買い食いし

独り凱旋祝いヲす  残金0円



























 




土田昇さんの新刊 「 職人の近代ー道具鍛冶 千代鶴是秀の変容 」は、


大工道具や、鍛冶仕事について知らない方でも 楽しく読んで頂けると思います

私は今日これから 読み始めるところですが、わかっています

Amazonのページ 土田昇さんの新刊






大工道具や、鍛冶仕事に興味あり、基礎知識が欲しいという方には


日本の伝統工具 」 土田一郎著、秋山実写真 を おすすめ致します




私は 剣道の試斬で刀を扱い、ネタバを合わせる程度の事しか 刃物に接した経験無く

大工道具や 砥ぎの知識は全く無かったのですが


この本、「日本の伝統工具」を読めば 基礎知識、歴史等 バッチリでございます 



日本の伝統工具 Amazonのページ


Amazonや 他の古書サイトで探せると思います








土田昇さんには昨年、

私が見つけた 大久保権平の鋸を目立てをして頂き



三軒茶屋のお店 「 土田刃物店 」に御邪魔した折には

会話の中で、宮城の彫刻家 小室達の御名前も出たりと 楽しい時間を過ごさせて頂き

岩野さんからの御縁に 感謝しきりであります


*小室達 こむろとおる
仙南、槻木(つきのき)出身の彫刻家、仙台城址 伊達政宗公騎馬像作家




昨年、三軒茶屋に行った時のスナップ写真、2,3枚載せてみます









鍛冶でっせ!


































「 一力 」 ラーメン素晴らしいです

















権平さん出した昨年夏







 

仙台住 大久保権平國光



















到着




















ノミ跡が嬉しい


















柄は 岩野亮介さんが作って下さいました

















目立て、アサリ出し、昇さんと岩野さんに 綺麗にして頂きました









































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プロフィール

HN:
渡邊秀樹
年齢:
58
性別:
男性
誕生日:
1966/01/16
自己紹介:
「活人剣」
松島瑞巌寺 松原盤龍老師 書

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